こんにちはこんばんは、せいじです。
ここ数年、がま口のあれこれ手作りにハマってましてポーチやらなんやらをちょこちょこっと作っているのですが、期間を空けて作ったりで毎回作り方を調べ直していて流石にめんどくさいなと思ったので、忘備録的にまとめておこうかなと思った次第です。
あくまでも初心者的観点で、且つ色んなサイトからの寄せ集め知識や自分なりに考えた事をまとめてみたという内容ですのでごちゃついています。
あと、「何か長文打ちたい」という邪念もありますのでたいへん冗長です。
参考にしたサイト様は最後の方にURL貼っておきます。
ではどうぞ↓
さてまずはどのサイズの物を作るか妄想する事から始めます。
口金を準備してからでも良いです。現物あった方が妄想しやすいからね。
スマホポーチなど、入れたい物のサイズに合わせたい場合はその変も考慮して妄想しましょう。
(‘-`)。○(タテ70mm、ヨコ100mmくらい、マチは30mmにしよう)
サイズが決まれば材料・道具の準備。
・口金
・布(表と裏の2種類。表だけでも一応作れます。)
・ボンド(本体と口金をくっつけます。紙や布がくっつくものならなんでも。口が細いものが良い)
・紙紐(本体と口金の間に噛ませます。口金とセットになっていることが多いです。なければ別途購入)
・ペンチ
・マイナスドライバーや似た感じのもの(私は粘土用のヘラを使っています)
あとは本体を縫って作るなら糸と針、貼って作るなら布用接着剤か布用両面テープですね。ちなみに今回の作例は貼る方で作りました。
これらは「ユザワヤ」や「ABCクラフト」などの手芸店で買えます。
布はお好みで。革でも作れます。布の知識に関してはおググりください。
口金はたまに「まつひろ商店」という口金の販売店のネット通販で購入する事もあります。
色んな形と色、紐を通すカンが付いていたりと様々な種類があります。「このサイズじゃなきゃだめ!」という場合はこういうサイトも利用しましょう。
ちなみにがま口と言えば丸い形をよく見ると思いますが、私は直線萌えなのでいつも角型を使っております。
今回はこれ↓を使います。
がま口は使用する口金によって微妙にサイズが違ったりするので、「この型紙さえあれば作れる」って訳にはいかないんですよね。
私は型紙を作る時は修正しやすくデータで残せて何度でも綺麗な状態で印刷できるという利便性を求めて、Illustratorを使って作成しています。
が、ぶっちゃけ手で作図する方が楽で早いかもしれません。
が、私のやった方法を語る記事なのでここはイラレでの方法を語る事にします。
イラレがない人はアナログ作図してね。最後のリンク先をご参照ください。
最初にがま口のサイズを測ります。必ず外側です。がま口は口金の中に布を押し込んで作るので、内側で採寸すると寸足らずになります。
縦はつながっている丸い部分まで込みです。上部の球の部分は無視です。
さてここが「イラレを使うと何気に面倒」な部分なんですが、それは角Rの存在。
角Rって解りやすい測り方とかあるんですか?
今ググったら角Rが測れるデジタルノギスとかあるんですね。
一般のご家庭にはそんなものないので、私は「まず勘で角Rの四角オブジェクトを作ってみてから数値を調整する」という事をしています。
モニター上と現物とどうやって合わせんねんって話ですが、
1.普通の(角Rのない)10mm角のオブジェクトを作ります
2.定規(物理)を用意します
3.10mm(物理)に合う拡大率を探します(イラレの画面左下で1%毎に調整できます)
4.その拡大率で作図
アホかと思われるかもしれませんが実物と合わせるにはこれしか思いつかなかったのでこうしています。
数値を控えておけば他の事にも使えるんじゃないでしょうか。
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口金を合わせながら角Rを調整してこんな感じ。コンマ単位は無視でいいと思います。
(「線の位置」は内側にするとプリントして切り取る時に解りやすいです)
手で作図が楽と言ったのはこの辺の事です。数値を出さずとも輪郭をなぞればいいだけなので。
ここで各所にガイドを引いておくと楽です。
最後に反転複製してくっつけるので基本的に作業は左右の片方だけで良いです。やりやすい方で。今回は左基準にしています。
角Rのてっぺんが解りやすいように、ガイドを頼りに左基準なら135°、右基準なら45°の線をちょんと引いておきます。(黄色い線です)
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完成サイズの高さ(70mm)にマチの半分(30÷2=15mm)を足し、完成サイズの幅(100mm)にマチ分(30mm)を足した数値(高さ85mm*幅130mm)で長方形を作り、上部と真ん中を合わせます。
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先ほど線を引いた「角Rのてっぺん」を中心として半径が「口金の下部まで」の円を作ります。
図の黄色い線と口金のラインが交差する点が中心です。
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同様のてっぺん位置から、円と長方形の接点より2~3mm下の位置まで線を書きます。
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水色の範囲が必要な部分です。このようにオブジェクトをまとめてください。
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まとめたものを右側に複製反転した状態です。これをプリントします。
プリントする紙は普通のコピー用紙でも何も問題ありませんが、ケント紙なんかが扱いやすいかなと思います。
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プリントできました。早速カットしましょう!
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型紙がカットできたら布に写します。この時、前後を一括で作りたい(底で「わ」にする)場合は画像のようにします。
縫い代をつけるので、左右には少し余裕をもたせます。
余談ですがチャコペンの代わりにフリクションのマーカーを使っています。水性なので洗濯はもちろんアイロンで消えるので便利です。
が、途中でアイロンを使ってしまうと当然消えてしまうので良し悪しですね。
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写せたら縫い代をつけます。
縫い代はお好きな幅で。細すぎると初心者にはやりづらかったです。後で不要な分はカットできますので、ちょっと多めに。
ちなみにミシンを使うなら12mmが良いです。(針から抑えの端までが12mm)
斜めの部分は15mm程にします。
同じように裏布にも型紙を写して縫い代をつけ、布を切ります。
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カットできました!皺が気になりますが今回はとりあえず無視。
組み立てて行きましょう。
ややこしい作業があるので、外側にする布(無地の方)をA、内側にする布(柄の方)をBとします。
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さて、今回は針と糸は使わず粘着テープで組み立てようと思うのですが、粘着テープにも色々とあります。
左のような「貼るだけ」のもの、右のような「貼ってアイロンで更に強く貼り付けるもの」
あとは洗濯の可不可など特徴も様々なので、用途に合ったものを探してみてください。
今回は左の方を使ってみたいと思います。
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粘着テープを利用する場合、再び型紙の登場です。
布の”表側”にこのように型紙を置いてテープを貼ります。
上下のどちらか片方だけでいいです。斜め部分は後です。
剥離紙を剥がして、半分にぺたり。
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両方貼れたら、Aの布をくるりとひっくり返します。
そしてAのちょこっと出てる部分にテープを貼ります。(4か所)
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Bの中にAを入れて、剥離紙を剥がして貼り付けます。
貼った部分は執拗に押さえ付けます。
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Bをひっくり返しながらA布に入れ込みます。
文章では非常にわかりにくいので…こうして、
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こう!これでBの柄がちゃんと見えます。
この作業が最初ちんぷんかんぷんで大混乱しました。
外側が内側で外側を内側に?と…
実はこの作業の事を一番残しておきたかったのでこれを書いています。
さてここからはついに口金の取り付けなのですが、正直未だに苦手なので説明に自信がありません。
もっと上手な方の動画なんかもあるので、そちらを参考にする方が解りやすいと思います。
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ずれると困るので、ABの口部分を揃えて貼ります。不安なら完全にくっつけてしまいましょう。
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紙紐を口金の長さに2本切ります。(画像ではわかりやすいようにテープで留めています。必要はありません)
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紙紐を本体の口にボンドで貼ります。クリップで留めて、乾くまで放置。
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いよいよ取り付けです!口金の中にボンドを入れて…
焦らず口金の向きを確認しつつ…(上下間違えて失敗した事があります)
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マイナスドライバーもしくはそれに準じる物で端からぐいぐい押し込む!!
この時、外側も見ながらちゃんと布が入っているか確認します。
片方ができたらもう片方も入れます。
全部入ったら、ボンドが乾くまではあまり触らないようにしましょう。
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最後にペンチで端っこを締めます。
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そしてできたのがこちら。
うーん、絶妙に不格好…と思ったら底のマチの処理を飛ばしてしまってました。焦ってましたね…
まあとにかく、おおよその手順は残せたので良しとします。
今回、初めて粘着テープで作成してみたのですが、確かに楽ではありますが
・縫い代が開けないので側面にどうしても厚みが出てもこもこしてしまう
・強度が心配(テープや接着剤類はめくる力に弱い)
・テープが見える
の点が気になりますね。ただ手軽なのは良いと思います。
ミシンがない方は手縫いでも作れますので、ぜひ作ってみてください!
パっとガバっと開けてパチンと閉じられるがま口、使い勝手が良くてすごく便利ですよ。
私はこんな↓リュックやスマホポーチを作って毎日通勤に使用してます。
歯車柄は先日のラッピングペーパーと同じデータを利用…というか、最初はこの為に作った物です。
自分の作った自分の好きな柄の持ち物はとても嬉しい気持ちになるから手作りはやめられねえ
大変な長文でしたが果たして読んでくれた方はいるのだろうか?
読んでくれた方はお疲れさまでした。ありがとうございました!
参考にしたサイト様
https://craftie.jp/style/article/2485
http://nekosaba.blog54.fc2.com/blog-entry-157.html
https://www.youtube.com/watch?v=Jv2JAO2Onao(YOUTUBE)
口金販売サイト
まつひろ商店(http://matsuhiroshoten.com/onlinestore/top.htm)