服を作った

10代の頃からシャツが好きだ。三角の衿のシャツ。

ちょうど去年の今頃に「シャツ縫いたい!」と思って本や型紙や作業机用の板などを買いこんだものの、型紙を写しとった時点でめんどくせえな…となって挫折して放置。
今年の夏になってまた「シャツ縫いたい!」と思って再開する事に。
ちなみに愛用のミシンは2017年に買ったブラザーのOB510S。程よい値段で程よい機能。これまで主に鞄を作ってきた相棒だ。

母が洋裁ができる人なので教えを請おうとすると「本買って見ながらやればあんたならできるんちゃう」との事。訳は「教えるのはちょっとめんどくさい」だ。
まあやれん事はないだろうとひとりでチャレンジする事に。



まずは家にあった適当な白い布を使って練習してみる。何らかの撮影用に買った気がするがまあいい。
型紙に付属していた説明を読んでもそもそも用語すらちんぷんかんぷんだったので他の本の同じ部位の説明を読んだりググったりして知識を入れながら切ったり縫ったりした。
型紙をハトロン紙に写す→さらにそれを生地に写す、の2回同じことをするというのがもう最高にめんどくさい。前回挫折した気持ちを思い出した。



型紙を写すのはフリクションを使っている。べんり。
左側の袖を裏表逆にくっつけるなどの盛大な失敗もしつつ練習なので無視し、最後のボタン付けを残すところまでやって「だいたいわかった」と次に行く事に。
なにもわからない中でとても参考になったのは【これだけでいい ソーイングの基本】という本。型紙などは付属していないが基本的なパーツの組み立て方や、立体として服の出来上がりがきれいになる細かなコツなどがたくさん載っていて非常に助かった。おすすめ。

本番で使用した型紙は【毎日着たいシャツとブラウス】内の「スタンダードシャツ」。練習で使ったものは別の型紙だったので、再びハトロン紙に写す面倒な作業…を、しなくて済むようにkindle版を購入して中に書いてあるURLからPDFをDL。
色んな服が載っている洋裁の本の型紙というのは色んな型紙が同じ紙にいくつも重なっているので、欲しい型紙の線を選ばないといけないのだ。
PDFデータならAdobe illustrationでちょちょっと線を抽出してプリンターで出力→切って貼って型紙完成。イラレが使えてよかったなあと思った。
楽天で写さずそのまま使える型紙を売っている方もいた。ミシン目が入っていてすぐに切り取れるらしい。
【ぬいしろライナー】という最高に便利なアイテムを使って縫い代を付けながら生地に型紙を写す。フリクションファインライナーだとペン先がほんの少ししか出ずインクがなかなかつかなかったので、ぬいしろライナーの穴を少しやすりで削ると快適になった。



裁断したらこんな感じ。ストライプ模様が好きなので買った生地。
衿のつけ方が特に難しくて四苦八苦しつつ縫って縫って縫って縫う。
ボタンホール用のミシン押さえを初めて使う。使用するボタンを押さえにセットするとホールの長さを勝手に合うようにしてくれるという意味の分からない機構だがあまりの画期的さにびっくりした。考えた人は天才。
ボタン付けには溜め込んだ刺繍糸から良い感じに合う色をチョイスしてみたり。

で、



完成!!!!!

すぐに着たいので半袖にアレンジした。あとサイズ表を見て身長的にLサイズにしたけど、結構ゆったりめの形なのでMでもよかったかもしれない。いまはオーバーサイズが流行りだし問題はないとする。
裏側はちょっと雑だけど、着るのは自分だし外から見えないなら気にする必要なしということで。
ちゃんと作られた型紙なのでちゃんとしたものが出来るのは当然ではあるものの、自分の手で「ちゃんとした服」が作り出せたのはだいぶ感動した。

シャツ好きとしてシャツ作りは人生で一度はやっておきたい目標のひとつだったので達成できてよかった。ついに服を作れる人になってしまった。
型紙の本は1000円ほどで買えて使いまわせて、生地は高い物を選ばなければ大体1m700円ほどが2m(半袖シャツの場合)もあれば作れるし、好きな生地や形を選べるのは買うよりもいいかもなあと思った。もちろん時間と手間は必要だが。
ミシンだけがちょっと高いが、あればずっと使えるし。
いずれは自分のデザインした生地で作りたいと思う。

 

余談だがポケモンスリープを始めてから、休日も夜更かしをしないので今まで昼まで寝ていたのが朝に起きられて休日が長く感じてとても良い。

投稿者:

せいじ

おえかきとかゲームとかする人

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